ふたりの祖母・・・人生は神秘的

【2005年12月10日】

 私たちには、ふたりの祖母がいます。父の母と母の母。つねちゃんと姉ちゃんの祖母は、恒岡食品の初代でもあり父の母である「きんさん」と、商売をして忙しい両親にかわって私たちの育ての親と言ってもいいくらい長年一緒に暮らした母の母である「文子さん」。
 きんさんは、十数年前に93歳で他界し、文子さんは、この12月4日に他界しました。どちらの祖母も夫を戦争にとられ、女手ひとつで子どもたちを育てあげた偉大な人です。
 つねちゃんと姉ちゃんは、朝起きたら、両親は豆腐の製造と市場での販売のためすでに働いていて、文子さんがいてくれました。お弁当も作ってもらいました。一緒に寝ました。いろいろなことを教えてくれました。やさしくしてくれました。このおばあちゃんがいなければ、私たちふたりはグレテいたかも?というくらいです。94歳で苦しむことなく枯れるように亡くなりました。いつかはこの日がくるであろうと覚悟をしていましたが、悲しいお別れでした。
 私は、自分のおなかの中から我が子の生命が誕生したとき言葉では表現できないほど不思議で「神秘的」だと思いました。その「神秘的」な中で産まれた高校生の娘は、「おばあちゃんの綺麗な骨を見た瞬間、悲しさよりも神秘的な気持ちになった」と表現しました。それを聞いて、私たちの人生は、生命は、「神秘的」なものかも?とあらためて思いました。
 祖母に感謝の気持ちをこめて。平成17年12月10日。

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