いよいよ師走・・

【2004年12月02日】

 月日が経つのは早いもので、12月になりました。街中あちこちのイルミネーションが、クリスマスの雰囲気をかもしだしています。
 クリスマスは、本来、キリストの降誕祭ですが、日本の多くの人はサンタクロースが訪れるという夢のある日にしているようです。
 子ども達が小さい時は、さりげなくほしいものを聞き出し、クリスマスイブまでに準備し、イブの夜中にごそごそと動き出して、子どもの枕もとにプレゼントを置いたものです。朝起きて喜ぶ子ども達を見るのが楽しくて、サンタクロースになるのは容易ではないけど、サンタクロースになる喜びもありました。狭いアパート住いだったので、イブまでのプレゼントの隠し場所に困り、押入れの中に入れてみたり、車のトランクの中にしてみたり。
 我が家の娘は、着ぐるみで中に人が入っているとわかっていても怖がる子で、現実と空想の世界の区別がつかないのかもと保育園の先生が心配したほどでした。良いようにいえば純粋で信じやすく想像力がある。「うちにはエントツがないからサンタなんて来ないよ」といえば、「今のサンタさんは窓を通りぬけられる!」と真顔で言うし、小学校4年生の11月、今の家に引越しをし、「サンタさんは新しい住所を知らないから来ないよ」といえば、「空から見ているはず!」と言い張っていました。
 3歳年上の長男は、その頃は中学生で、すでに現実を知っていて、言葉には一切しませんでしたが、妹のために騙されているふりをしてくれていたようです。娘の方はといえば、中学生になってもまだ信じているような人で、「友だちがサンタさんは親なんだって言うけどお母さんたちがプレゼントを置いてる?」と聞いてきたほどです。少しでも信じている気持ちが残っているならごまかすしかありません。ようやく今年、高校一年生。「今年は何くれる?」と現実でものを言うようになりました。将来は、空間デザインとか建築デザインをしたいと思っていて、才能の程はよくわかりませんが、形にはまらず自由な発想の持ち主のようです。
 人は、いつ大人になって現実的になるのでしょう?目に見えるものしか信じないようになってしまうのでしょう?私は、出産の時に、目にみえないところで大きな力が働き、自分のお腹の中から出てきた生命を作りあげたのは、決して自分の力ではなく、これは人の成せる技でもないと思い、本当に神秘的な感覚でいっぱいでした。
 生活に追われていると、目にみえるものだけが真実のような錯覚におちいりますが、実は、目に見えない何かに支えられているのだと思えば、人間だけが傲慢になっていくのは危険なような気がします。ちょっと自分にもご褒美をあげて、非日常にひたるのもいいクリスマスかもしれません。

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