つねちゃんの姉ちゃん登場 30年前・・・

【2004年04月25日】

 30年前の小学生の頃、大晦日には必ず、朝暗いうちに父に起こされ、キーンと耳が冷たくなる空気の中で、庭先を掃き、お客さんを待つ準備をしたものです。小さい時は、両親が忙しいということだけはわかっても、自分は蚊帳の外でさみしかったのですが、大晦日に手伝うことができるようになって、商売家の一員として認められたような、一人前として扱ってもらえているような、自分の存在が必要とされている喜びを感じたものです。あつかましくも「看板娘」と自分で思っていました。
 昔は、スーパーはなく、お正月用のお雑煮のお豆腐を買うために、近所の人たちがバケツを持って並んでくれました。私はその売り子だったのです。緊張しながら、「おはようございます」「ありがとうございます」を練習し(させられ)、メモに何丁でいくら、出されるお金も考えおつりがいくら・・と書いたものを見えるところに貼り付けたりして。そんなことが気持ちよく、心の中で「私がこの豆腐屋をつごう」なんて大それたことを考えていたような・・。
 それなのに、19年前、まだ大学生の弟に「後は頼みます」の簡単な手紙ですべてを任せ、おおよそ実家から700kmも離れた下関に嫁いだつねちゃんの姉です。
 もちろん私も昔はつねちゃんでした。最近まで、オンラインショップというものが始まることすら知らずにいた姉ですが、一番楽しみにしているのも事実です。

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